きっと、君に恋をする。


ほわほわ白い湯気を上げて、甘い匂いに少し落ち着く。


「ん、飲んで」

「…ありがとう」

私のお気に入りのマグカップ。

雪、私の家…もうすっかり慣れてるなぁ。


「おいしい…」

半分くらい飲んで、テーブルに置く。

「落ち着いた?」


心配そうに私の頭に手を置いて、その手をどんどん下げていく。


雪の冷たい手は私の頬で止まって残っていた私の涙を優しく拭った。

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