きっと、君に恋をする。


「……雪っ!!」

私の声に振り返った雪は不思議そうに首をかしげた。

「…れる?どうした?」



「今日はほんとにありがとう!」


「…おう」


雪は少しだけ赤くなっている目を細くして笑った。



その、儚くて綺麗で優しい表情に泣きたくなって、温かくなって

胸が苦しくなった。


何かがストンと、落ちる音がした。

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