きっと、君に恋をする。

雪の背中が見えなくなって、


暗くなった空を見上げると、一番星があった。


「綺麗」

強く光る一番星。

桜は一番星みたいで、いつもきらきら光ってて眩しくて…


全く性格も雰囲気も違うのに、どこか栞と似ていた。

桜も栞も、私の大切な親友で、キラキラしてて届かなくて。


私はそれになれなくて、誰にも気づいてもらえなくて、いつも泣いていて

その横で小さく光る、二番星みたい。


だけど、そんな私を見つけてくれた人がいるから。

私ももっと、もっと光ってみたくなったよ。

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