きっと、君に恋をする。
過去形、なんだな
昼休み。
ニコニコ楽しそうに文化祭の計画を立てている桜と、お弁当の乗った窓際の向かい合わせの机。
開けた窓からはそよ風が入り込んで、カーテンがふわりと舞った。
私はそれさえ気付くことなく手に持ったケータイをずっと眺めていた。
右手の親指をぐるぐると回しながらどの文字を打とうかと打っては消していく。
しばらく見ていなかった、いや…見ないようにしていた、彼からの【おやすみ】で止まっているトーク画面。
「ふぅ…」
深く息を吐いて震える指で“送信”ボタンを押した。