きっと、君に恋をする。


彼に抱きしめられると気持ちが溢れてしまいそうで、彼にこの気持ちを言ってしまいそうで怖い。

それよりも…この気持ちを打ち明けてこれまでと同じように彼と話せなくなることがもっと怖い。


それでも私は、あおへの長い長い片思いを終わらせてちゃんと雪と向き合いたい。


“付き合っている関係”から本物の“恋人”になりたいの。

理由もなく抱きしめて欲しいし、抱きしめたい。


彼のたまに見せる優しい顔をもっとそばで見たい、もっと笑顔を見たい。

どんどん欲張りになっていく自分の頬を軽く叩いて“雪”のトーク画面に文字を乗せた。


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