きっと、君に恋をする。


「じゃあ、俺この後あいつらと回るから…またな」

ポンポンと頭を撫でられて、もらったストラップのクマさんの口を雪の頬にくっつけた。


「ありがと、またね」

頬を染めた雪に手を振って更衣室の前にいる桜の元へ駆けた。


「雪くんかっこよかったねー!」

そう笑う桜の手には水風船があって蒼と楽しんだのかなと、微笑ましかった。


「うん」

頷いて小さなクマさんを抱きしめる。

初めての貰い物。

大切にしよう。


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