きっと、君に恋をする。
更衣室に置いてあったリュックの小さな内ポケットにクマさんを入れて制服を取り出す。
浴衣から制服に着替えてベージュの少し大きなカーディガンを羽織る。
「どこ行く?」
楽しそうに聞いてくる桜と話しながら校内をぐるぐると歩いた。
「なんか食べよ!お腹空いた〜」
お腹を擦りながらそう言う桜に頷いて外へ行くために靴に履き替えた。
「わー!色々あるね!」
校内のカフェとかは混んでそうだから、中庭にある屋台に来た。
保護者の方達が作ってくれているうどんとカレーや、料理クラブのお菓子もいっぱい。
私と桜は色んな物を買って、中庭にあるテーブル席に座った。
「ここ1席空いててよかったねー、ギリギリ」