きっと、君に恋をする。
「手、繋ぐでしょ?」
できれば、そうしたいけれど…
「雪は、優しいから…繋ぎたいって言ったら、絶対繋いでくれる」
俯きながらそう言うと桜は深くため息をついた。
「はぁ〜、優しいだけかなぁ?」
桜の言葉の意味がわかりそうで、わからなくってモヤモヤする。
「まぁ、そのうちわかるよっ!」
桜が明るい声と同時に立ち上がって私の腕を引く。
「今日は楽しんじゃお!」
そうして、桜との1日目は早々に過ぎていった。