きっと、君に恋をする。
聞きたくない
珍しく機械音がなる前に目が覚めて、そのままボーッと仰向けで天井を見つめる。
目のあたりに重い腕を乗せて、冬眠から覚める動物達のようにのっそりと起き上がった。
「んん〜」
唸り声をあげながらベッドから降りて窓を開けると、今日も空は真っ青だった。
「雪」
目が覚めると最初に思い浮かぶのは君で、早く会いたいなって毎朝思う。
今なら少しだけ、片思いが楽しいって言うのがわかるかもしれない。
きゅぅって胸が痛くなるけれど、それが嫌ではなくて心臓が騒がしいけれど、その音さえ心地よくて。