きっと、君に恋をする。

体育館を出て、誰もいない休憩場所の教室に入る。




「私、今日で雪と離れようと思う」



唐突に言った言葉に桜はなんとも言えない顔をした。


「…え?」


「私、ほんとは雪と付き合っていないの」


「……えぇ?」

突然の暴露に混乱しているのか、頭の上にクエスチョンマークを浮かべている。


「……話、聞いてくれる?」


私が微笑むと、彼女は真剣な顔をしてその後「うん」と頷いた。

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