きっと、君に恋をする。
言おうと、思ってた。
溢れそうなこの想いを、彼に聞いてほしいと。
そう、思ってた。
「告白したら、雪は私を気にして本当の好きな人のとこへ行けないでしょ」
ダメだよ、雪。
優しすぎるのも。
「本当っ、れるって不器用!」
ぎゅーっ、と私を痛いくらい抱きしめてくれる桜の思いがただ嬉しかった。
「これで、文化祭の全日程を終了致します」
スピーカーから聞こえてきた先生の声に、もう終わりかと寂しい気持ちになる。