きっと、君に恋をする。
「俺が隣にいるのがれるの当たり前になるくらい…俺はお前の隣に居たい」
“いつも僕が隣に居ることが当たり前だと”
“君に想ってほしい”
「俺があの曲を選んだのは、れるにそう伝えたかったからで…」
「……れるは、違った…?」
「やっぱ、蒼の方が…いい…?」
離れた体は寂しさに包まれて、見上げた雪の顔は花火の光に照らされて悲しげに揺れていた。
「ごめん、俺…かっこ悪い、よな」
「頭、冷やしてくる…」
彼はそう言って教室を出ていってしまった。
私はその背中を追いかけることも出来ず、しゃがみこんで綺麗に咲き誇る花火を目に映していた。