きっと、君に恋をする。


「蒼も、飯島のこと大事にしてやれよ?多分、あいつ気付いてたぞ。お前がれるを好きだったこと」

『んー、知ってる。だから今日“今はお前が好きだ”つったんだよ』


「へー?」

今度は別の意味で笑ってしまう。


『お前今ぜってー笑ってるだろ!』

「ははっ、わりぃ、男同士でこんなん言い合うのキモイなーって思って」


確かに、と笑った蒼は『じゃあ』と言ってプツッと電話を切った。


【俺たちの、長い片思い終わらせてくれてありがとう】


【言い忘れてたから】

あとから来たそのメッセージにくすりと笑って、風呂から上がってきた雨の髪を乾かす。

< 389 / 421 >

この作品をシェア

pagetop