きっと、君に恋をする。


「れる、今、幸せ?」


彼が優しく微笑んで、私の目を見つめる。


「うん、とっても」

頬を染めて愛しい人を見つめると、白いスーツを着た黒い髪の彼は優しい顔をした。


「あおも、幸せそうだね」

「あぁ、とても」


1年前に父親になったあおは “春” と名付けられた小さな命を大切そうに撫でる。


幼なじみはあおだけで。

あおが初恋で。

あおがくれた温もりも、言葉も、感情も。


一生変わらない。


大切な、想い出。


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