きっと、君に恋をする。


「れる?」

「ん?」

あおは優しく笑って私を抱きしめる。


「本当に、抱きしめるの好きだね?」

そう腕の中で笑えば


「好きだよ」


そう、言った。

優しい顔で愛しそうに私を見つめて。


ドキッと跳ねた心臓。

“好きだよ”って、抱きしめるのがで。

私を好きって言ったわけじゃないのに。


わかってるのに。

切なくなる。苦しくなる。


愛しくなる……
< 57 / 421 >

この作品をシェア

pagetop