きっと、君に恋をする。
これ以上、好きになりたくない。
「あお、今日はもう寝るね」
そうあおの腕の中から抜け出して
部屋に入っていった。
あおが何か言っているようだったけど、
それを無視してベッドに飛び込む。
「はぁ……」
深いため息は少し冷えた空気にとけていった。
もう、やめようかな。
あおが、この家に来ることも。
料理を作ることも。
「私は…あおなんか好きじゃない」
そう呟くとひとつ涙がこぼれた。
天井を見ながら瞳をゆっくり閉じていく。
「……明日から、幼なじみ…やめよ」