きっと、君に恋をする。


「誰なの…?」

声を小さくして聞いてみれば

桜は顔を赤くして口をもぞもぞする。


可愛い……

「………えっとね…」


やっと口を開いたと思ったら

キーンコーン────


え。

「昼休み終わっちゃったね…」

あまりのタイミングに桜は苦笑い。


「後で聞かせてね」

そう私が微笑んだのを見て
桜は赤い顔のまま席に戻っていった。
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