きっと、君に恋をする。

翌朝。

私はいつもより早く家を出た。

あおに、会わないように。


最近はずっと桜がモーニングコールしてくれているようで、私が起こしに行かなくても良くなったし、あおはあの友達と待ち合わせして登校しているみたい。


教室に入ると、まだ二、三人しかきていない。

私の窓側の席から外を見る。


すごい、人来てる……

この時間帯は玄関混むなぁ……

そんなことを考えているとすぐに目に入ってくる四人組。

周りの女の子たちがチラチラ見ている。

あおたち、四人組だ。


あの綺麗な人、眠そうだな。

ズボンのポケットに両手を突っ込んで
真っ黒な少しだぼっとしたカーディガン。

やっぱり、綺麗……


彼の黒い髪は太陽に反射して
キラキラしてる。
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