きっと、君に恋をする。


あの桜が好きになる人か…

「好きな人…」

そうか細い声で呟けば浮かんでくる男の子の笑顔と、その後に鮮明に思い出す……


“あの時”

“あの子の言葉”


あの日もこんな綺麗な空で

冷たい風が吹いて。


“あの子”の短い黒髪と

私の長い栗色の髪がさらさら揺れていた。



頭が痛い…

まだ、思い出す。

きっと、一生。


私には愛なんて来ない。

“好き”

なんて、きっとずっと言えないんだろうな。
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