東京恋愛専科~または恋は言ってみりゃボディブロー~
「それで、上司の方は今いますか?

できれば課内の人たちにも説明を行いたいのですが」

そう言った副社長に、
「わかりました、すぐに呼んできます」

杉浦さんは首を縦に振ってうなずくと、オフィスへと入って行った。

すぐに杉浦さんに連れられて課長がやってきたので、私は副社長の後ろに隠れた。

「大丈夫ですよ、ちゃんと説明をしますから」

自分の後ろに隠れた私に副社長は声をかけると、先ほどの杉浦さんと同じように課長に説明をした。

課長は納得したと言うように返事をしてくれた。

「後は私の方で課内に説明を行うので心配ありません。

ここまでありがとうございました」

課長はそう言って副社長に頭を下げた。

「はい、よろしくお願いします」

副社長もそう言うと、課長に頭を下げたのだった。
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