東京恋愛専科~または恋は言ってみりゃボディブロー~
電車に揺られながら、俺はスマートフォンを取り出した。
ロック画面を解除すると、ホーム画面が表示された。
「――つづりさん…」
待ち受けにしている画像は、つづりさんと一緒に水族館へ出かけた時にアザラシの水槽をバックにして撮った彼女とのツーショット写真だ。
近くにいた職員に頼んで、お互いのスマートフォンで写真撮影をしたことは昨日のことのように覚えている。
その時からだった。
俺が彼女を意識し始めたのは。
彼女と一緒にいて、彼女と思い出を作って行きたいと思った。
一緒に過ごした思い出を振り返って、彼女と語りあいたいと思った。
他の女性は嫌だ、絶対に彼女じゃないとダメだ。
こんな気持ちになったのも、誰かをこんなにも強く意識したのは初めてだった。
ロック画面を解除すると、ホーム画面が表示された。
「――つづりさん…」
待ち受けにしている画像は、つづりさんと一緒に水族館へ出かけた時にアザラシの水槽をバックにして撮った彼女とのツーショット写真だ。
近くにいた職員に頼んで、お互いのスマートフォンで写真撮影をしたことは昨日のことのように覚えている。
その時からだった。
俺が彼女を意識し始めたのは。
彼女と一緒にいて、彼女と思い出を作って行きたいと思った。
一緒に過ごした思い出を振り返って、彼女と語りあいたいと思った。
他の女性は嫌だ、絶対に彼女じゃないとダメだ。
こんな気持ちになったのも、誰かをこんなにも強く意識したのは初めてだった。