東京恋愛専科~または恋は言ってみりゃボディブロー~
* * *
「つづりちゃんと一緒に行けばいいじゃない」
福引で当たった水族館のペアチケットを見せた俺に、父は言った。
「えっ」
そう言った俺に、
「“知りあいの人からチケットをもらったから一緒に行かない?”って、そう誘えばいいじゃない」
父は楽しそうに言った。
真っ先につづりさんの名前を出した父に、彼女のことを相当なまでに気に入っているのだと俺は思った。
まあ、見知らぬ人に自分のマナカを貸してあげた彼女をいい子だなとは思うけど…。
「だけど、つづりさんが応じてくれるのかな?」
ペアチケットを手に取って見つめる俺に、
「そこはつづりちゃんにうまくあわせなさい。
今週の3連休が無理なら来週の休みでもいいよ、みたいな感じでさ」
父は笑いながら答えたのだった。
「つづりちゃんと一緒に行けばいいじゃない」
福引で当たった水族館のペアチケットを見せた俺に、父は言った。
「えっ」
そう言った俺に、
「“知りあいの人からチケットをもらったから一緒に行かない?”って、そう誘えばいいじゃない」
父は楽しそうに言った。
真っ先につづりさんの名前を出した父に、彼女のことを相当なまでに気に入っているのだと俺は思った。
まあ、見知らぬ人に自分のマナカを貸してあげた彼女をいい子だなとは思うけど…。
「だけど、つづりさんが応じてくれるのかな?」
ペアチケットを手に取って見つめる俺に、
「そこはつづりちゃんにうまくあわせなさい。
今週の3連休が無理なら来週の休みでもいいよ、みたいな感じでさ」
父は笑いながら答えたのだった。