東京恋愛専科~または恋は言ってみりゃボディブロー~
「つきあっていたと言っても…手を繋いで校内を歩いたり、食堂で一緒にご飯を食べたり、図書館でテスト勉強をしたりとか、そんな感じですけれども。
当時は相手も就職活動で忙しくて、ほとんど何もない状態だったと言う訳で…」
おいおい、私は一体何を言っているんだ?
余計なことにも程があり過ぎるぞ。
「では、実質上の“初めて”は俺だったと言うことですか?」
「そうです…って、えっ?」
はて、私は何を聞かれたのでしょうか?
そう思っていたら、
「よかったです」
光明さんはホッとしたと言うように呟いた。
「な、何がよかったんですか?」
思わず聞き返した私に、
「その…少しばかり、あの人に嫉妬をしていました」
光明さんが答えた。
「…嫉妬、ですか?」
「つづりさんと仲良さそうに話をしていたあの人に嫉妬をしていたんです。
俺がつづりさんとつきあっているのに、って」
かっこ悪いですねと、光明さんは呟いて息を吐いた。
当時は相手も就職活動で忙しくて、ほとんど何もない状態だったと言う訳で…」
おいおい、私は一体何を言っているんだ?
余計なことにも程があり過ぎるぞ。
「では、実質上の“初めて”は俺だったと言うことですか?」
「そうです…って、えっ?」
はて、私は何を聞かれたのでしょうか?
そう思っていたら、
「よかったです」
光明さんはホッとしたと言うように呟いた。
「な、何がよかったんですか?」
思わず聞き返した私に、
「その…少しばかり、あの人に嫉妬をしていました」
光明さんが答えた。
「…嫉妬、ですか?」
「つづりさんと仲良さそうに話をしていたあの人に嫉妬をしていたんです。
俺がつづりさんとつきあっているのに、って」
かっこ悪いですねと、光明さんは呟いて息を吐いた。