きみは宇宙でいちばんかわいい
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ミスコンに一緒に出る、というのには、準備を一緒にする、という意味も、組み込まれていたらしい。


あれからというもの、なんだかんだ、ほとんどの放課後を、彩芭くんの家で過ごしている。

というのも、文化祭当日、ミスコンのステージに立つにあたって、メイクから、ヘアセットまで、すべて自力でやらなければならないみたいなのだ。

そういう知識がゼロどころか、絶望的マイナスのわたしは、この数週間のうちに、彩芭くんの力を借りつつ、人一倍の努力をする必要があった。


そのなかで、遂に、彼のおじいさんやおばあさんとご対面する機会にも恵まれた。

こちらは緊張してロクな挨拶すらできなかったというのに、ふたりとも、こんなわたしを手厚く歓迎してくれて、本当に感激してしまった。

同じように、ロンドンに住んでいるというご両親や、グランダさん、ナニーさんからも、彩芭くんは愛情をいっぱいにかけられながら、大切に育ててもらっているのだろう。

こんなにも凛として、のびのびと、美しく成長している彩芭くんのすべてに、とても納得した瞬間だった。

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