きみは宇宙でいちばんかわいい
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୨୧
いつまでも、ずるくて最低な自分ではいたくない。
強くそう思っているのは本当なのに、一歩目の踏みだし方が、わからない。
結局、3泊4日の北海道への旅はあっというまに終わり、すぐに、期末考査がやってきてしまった。
わたしが必死にテスト勉強に追われている間に、街は、すっかりクリスマスの装いだ。
そこらじゅうがキラキラしていて、いつもは、なにをしていても、心が躍る季節。
だけど、今年は、真逆の感じがしている。
だって、もうすぐ、2学期が終わってしまうから。
久遠彩芭くんは、この冬休みのあいだに、イギリスに帰国する。
そうこうしているうちに、気がつけば、終業式の日を迎えていた。
彩芭くんに話しかけようと何度か試みたものの、彼はいつも多くの友達に囲まれて、すごく楽しそうにしているから、なかなかむずかしくて。
やっぱり、どうしても、引け目を感じてしまうよ。
朝香ちゃんはああ言ってくれたけど、いざ目の当たりにすると、現実として、わたしたちのあいだに“差”が存在していることを、実感する。
彼と、わたしとでは、そもそも住んでいる世界が違うのだと。
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いつまでも、ずるくて最低な自分ではいたくない。
強くそう思っているのは本当なのに、一歩目の踏みだし方が、わからない。
結局、3泊4日の北海道への旅はあっというまに終わり、すぐに、期末考査がやってきてしまった。
わたしが必死にテスト勉強に追われている間に、街は、すっかりクリスマスの装いだ。
そこらじゅうがキラキラしていて、いつもは、なにをしていても、心が躍る季節。
だけど、今年は、真逆の感じがしている。
だって、もうすぐ、2学期が終わってしまうから。
久遠彩芭くんは、この冬休みのあいだに、イギリスに帰国する。
そうこうしているうちに、気がつけば、終業式の日を迎えていた。
彩芭くんに話しかけようと何度か試みたものの、彼はいつも多くの友達に囲まれて、すごく楽しそうにしているから、なかなかむずかしくて。
やっぱり、どうしても、引け目を感じてしまうよ。
朝香ちゃんはああ言ってくれたけど、いざ目の当たりにすると、現実として、わたしたちのあいだに“差”が存在していることを、実感する。
彼と、わたしとでは、そもそも住んでいる世界が違うのだと。