きみは宇宙でいちばんかわいい
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୨୧
結局、ろくに眠れないまま、気づけば朝を迎えていた。
上手に二度寝をすることもできず、仕方がないので、ベッドから這い出る。
わざわざわたしを呼び出してまで、柊くんが話したいことって、いったい何だろう?
咄嗟に頭に浮かんだのは、お兄ちゃんから見せられた写真だった。
柊くんと彩芭くんの“デート現場”をとらえたという、衝撃的な、あの一枚。
というか、どれだけ考えてみても、いっこうに、他の答えにたどり着くことができなくて。
つまり、柊くんがわたしに話したがっているのは、
――“じつは、俺と久遠、つきあうことになったんだ”
なんていう報告なんじゃないかって。
ありえないことはない。
というか、そんなのはぜんぜん、起こりうる話だ。
そもそも、柊くんの好きな人は、はじめは知らなかったとはいえ、彩芭くんなわけで。
彩芭くんのほうも、文化祭の一件があって、あんなにかっこよく庇ってくれた柊くんに、特別な感情が芽生えたのだとしても、無理はない気がする。
男の子どうしなんて、関係ない。
お互いに好きあっているのなら、恋人になるのは、ごく自然なことだと思う。
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結局、ろくに眠れないまま、気づけば朝を迎えていた。
上手に二度寝をすることもできず、仕方がないので、ベッドから這い出る。
わざわざわたしを呼び出してまで、柊くんが話したいことって、いったい何だろう?
咄嗟に頭に浮かんだのは、お兄ちゃんから見せられた写真だった。
柊くんと彩芭くんの“デート現場”をとらえたという、衝撃的な、あの一枚。
というか、どれだけ考えてみても、いっこうに、他の答えにたどり着くことができなくて。
つまり、柊くんがわたしに話したがっているのは、
――“じつは、俺と久遠、つきあうことになったんだ”
なんていう報告なんじゃないかって。
ありえないことはない。
というか、そんなのはぜんぜん、起こりうる話だ。
そもそも、柊くんの好きな人は、はじめは知らなかったとはいえ、彩芭くんなわけで。
彩芭くんのほうも、文化祭の一件があって、あんなにかっこよく庇ってくれた柊くんに、特別な感情が芽生えたのだとしても、無理はない気がする。
男の子どうしなんて、関係ない。
お互いに好きあっているのなら、恋人になるのは、ごく自然なことだと思う。