お前は俺が守る


「夏鈴ちゃん!」

「あ!奈々ちゃん!」

どうやら夏鈴ちゃんのお友達みたい。
まあ、私には関係ないことだけど、、

「夏鈴ちゃん、そんな子そっとしとこーよ...」

夏鈴ちゃんにコソッと耳打ちする。

私だってほっといてほしい。
どうせみんなその時々によって態度を変える。
そんな上辺だけの関係を作るなら、作らない方がいい。

「なんで?光莉ちゃんは中学の時めちゃくちゃ人気者だったんだよ?今はまだ慣れないから恥ずかしいんだよ!本当はいい子なんだよ?」

びっくりした。

喋ったことない子がこんなにも私のこと見てくれていたことに。だけど、あのことを知ったらきっと...

「そうなんだ、、光莉ちゃんごめんね?」

恐る恐る私の方を向いて謝ってくる奈々ちゃん。

「大丈夫だよ。」

「良かった〜!私、木野 奈々(きの なな)!奈々ちゃんとか気軽に呼んで!」

「うん」
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