170回、好きだと言ったら。



別に同情しているわけじゃないし、お兄ちゃんのように助けたいとも思わない。


ただ…、お兄ちゃんと小鳥遊さんが知っている飛澤さんを見てみたいとは思った―…。



「……ここは町外れの…」

「喧嘩するにはもってこいの場所だ。騒がしい場所での喧嘩は俺達に合わない。
今からやり合う相手はお前の知らない他校の奴等だ」

「え…、こ、高校生とですか?」

「照道だってそうだろう」

「飛澤さんの仲間って…、皆成人していたような……」


嫌な思い出だけど、あたしと小野瀬さんが囲まれたときにいた人達は皆大人だった。
体格も筋肉も全然違う。

そんな人達相手に高校生と―…?


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