170回、好きだと言ったら。
あたしの中にあったイメージでは、東さんってどこか近寄りがたくて話しかけにくいものだったのだが段々と分かってきた気がする。
「…東さんってツンデレなんだね……!」
「小野瀬さんって案外言うよね」
「つ、ツンデレじゃない! べ、別に撮りたくないならいーよ!」
東さんの茶髪がさらりと風でなびいた。
そっぽを向いてしまった彼女を見て、やっぱりツンデレなのかなと思ってしまう。
初めは警戒していたあたしと小野瀬さんだったが、その内気を許して写真を撮ったり、他愛の無い話をしたりした。
「どうして東さんってあたし達のところへ来たの?」
「…あ、それわたしも気になってた…!」