170回、好きだと言ったら。
お父さんは一日泊った後、お母さんとお兄ちゃんのお仏壇にお線香をあげて帰ってしまった。
また、一人ぼっちだ。
寂しくなってしまい、二階の自室にある窓からテルくんの家を見つめた。相変わらず電気は点いていない。まるで人が住んでいないようにひっそりとしていた。
…テルくん、何を隠しているのだろう。
あたしは170日の約束を未だに夢見て待っていてもいいのかな?
沢山約束を破ったのに…。
ぎゅっと手のひらを握り締めると、あたしはカーテンを閉めて、そのままベッドへ倒れこんだ。
ふと、鞄から杜禰リマさんの本が落ちそうになっているのを見ると、直すつもりが手に取っていた。