170回、好きだと言ったら。
◎あとがき
ここまで読んでくださった方、本当に有難うございます。
このお話について、少しだけ語らせてください。
まず、このお話で一番伝えたかったのは「生きることの素晴らしさ」だったんです。
主人公である実衣は兄を亡くし、前を向くことが出来ず苦しみました。
そして照道は幼い頃から病気に苦しみ、いつ死ぬか分からない現実に葛藤しています。
それぞれが空回りをしたり遠回りをしたり、それに傷ついて傷つけあって、お互いを突き放したり守ろうとしたり…。
そんな不器用な恋の中で、二人が生きる意味を再確認するまで書くのが苦労しました。
このお話のキーワードとなった「杜禰リマ」という作者が伝えた言葉が、二人の背中を押したり支えています。もしよければ探して読んで下さると嬉しいです。