170回、好きだと言ったら。
翌朝、あたしはいつもの目覚ましのアラームを止めようと手を伸ばした。
けれど、一向に掴めない目覚まし時計に不思議に思い目を開けると、見えるはずが無いテルくんがそこにいた。
思わず悲鳴を上げそうになりながら、起き上がろうとする。
しかし、あたしの腰にはテルくんの腕が回っているせいで動けない。ぶわっと顔が真っ赤になっていくのを感じながら、てて、テルくん!と叫んだ。
「な、ななな何であたしと一緒の布団で寝てるの!?」
「……実衣うるさい、キライ。黙れ」
「出た、テルくんの3コンボ悪口!!!」
眉間にシワを寄せて怪訝そうに言うテルくんだけど、本当に何がどうなってこうなったのか教えて欲しい。
「…あれ、あたしの部屋じゃ…ない?」
起き上がることを諦めて天井を見つめていると、違和感に気づいた。
あたしの部屋の天井は真っ白で所々に模様が入っているのだ。