蒼姫様は、守られません!!② ~完~
《毛布、持ってきますね》

「ごめん、頼むよ」




毛布を持ち出すと、海さんが手伝ってくれて予想外に早く掛け終わった




「雛乃」




呼ばれて振り向けばぐいっと引き寄せられる

気付いたら海さんの膝の上で向かい合うように座っていた



待って....っ

今の間に海さんに何があったの...っ



視線を部屋に張り巡らせればその疑問は解決した


昼からお酒飲んでるよこの人たち...っ!

既に15本くらい空けてるし

そりゃ、少し酔ってても可笑しくないよね

っていうか飲むペースの早さに驚くよね


てか、そんなこと言ってる暇じゃないっていうね

誰か...っ、切実なお願いです

助けて下さい...っ




「ん、雛乃?」




なにその声...っ

どっから引っ張ってきたの...!?



海さんは顔を赤くして慌てるアタシを見てまたくつり、と笑う

それを見て、更に頬が熱をもつ
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