蒼姫様は、守られません!!② ~完~
普通、ね..
「そっか」
返す言葉を探したけれど出てきたのはその一言だけだった
お母さんから離れて奏翔の傍に行くと、奏翔が私を隣のシートに座らせた
「奏翔は、知っていたの?」
「...まあな。これだけ一緒にいると、何回か倒れてるのを見たことがある」
視線を私から外して窓の外に投げる
その声は哀しそうだった
奏翔に寄り添って、奏翔の肩に頭を乗せる
奏翔は私の頭を優しく撫でてくれた
...あ、泣きそう
思った時には遅くて、ぽろっ、と涙が溢れてくる
奏翔を見上げれば困ったように少し笑う
「あいつの前では泣いてやるなよ。
泣きたいんだったら、今のうちに泣いとけ。」
そうだね、辛いのは瞬矢なんだ
私たちも支えられなくて、辛く思うけど
一番、誰よりも辛くて哀しくて苦しいのは瞬矢
だから、瞬矢の前では笑ってなくちゃね
その為にも、今たくさん泣かせてね。奏翔
「...っく、うぅー..」
「そっか」
返す言葉を探したけれど出てきたのはその一言だけだった
お母さんから離れて奏翔の傍に行くと、奏翔が私を隣のシートに座らせた
「奏翔は、知っていたの?」
「...まあな。これだけ一緒にいると、何回か倒れてるのを見たことがある」
視線を私から外して窓の外に投げる
その声は哀しそうだった
奏翔に寄り添って、奏翔の肩に頭を乗せる
奏翔は私の頭を優しく撫でてくれた
...あ、泣きそう
思った時には遅くて、ぽろっ、と涙が溢れてくる
奏翔を見上げれば困ったように少し笑う
「あいつの前では泣いてやるなよ。
泣きたいんだったら、今のうちに泣いとけ。」
そうだね、辛いのは瞬矢なんだ
私たちも支えられなくて、辛く思うけど
一番、誰よりも辛くて哀しくて苦しいのは瞬矢
だから、瞬矢の前では笑ってなくちゃね
その為にも、今たくさん泣かせてね。奏翔
「...っく、うぅー..」