蒼姫様は、守られません!!② ~完~
オレの話を聞いて、みぃは笑った

え...笑った?




「瞬矢、貴方はとても良い妹さんをもったね」




みぃの意図が読めない

何が言いたいんだ




「糸依ちゃんはきっと大好きだったんでしょうね

大切だったんでしょうね

...愛してたんでしょうね、貴方のことも両親のことも」





それは、当然で常識的なことじゃ...

違う、愛されるのも大切にされるのも、全部当然じゃない



りぃ、今でこそ幸せそうだけど幼い頃捨てられたんだよな...

ヒナ、りぃと違って捨てられなかったけど結局愛なんてほとんど与えてもらえてない



気付いて、ベッド脇の椅子に腰掛けるみぃを見れば

みぃはオレを見てふっと微笑む




「あくまで私の考えだけどね

きっと、糸依ちゃんは貴方に自分の分まで生きてほしかった

自分が見つけた世界の美しさや優しさを貴方自身に見てほしかったんだと思う


それから、自分に加えて貴方まで亡くなってしまったら両親が悲しむから

そんなの最大級の親不孝だから、自分の分以上に親孝行してほしかったんじゃないかな」
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