蒼姫様は、守られません!!② ~完~
秘密の部屋で
「茉緒様、お久しぶりです」
「琉風、久し振りね。
どう?私たちの妹可愛がってくれてるかしら?」
琉風は頭を下げたまま、顔をしかめる
私たちの妹だなんてよく言えたものだ
あの子をあそこから追い出したのは茉緒(マオ)自身だというのに
「あぁ、でもそのうち戻ってきちゃうのよね
どうしましょう、貴女いらない?」
「いる、いらない、ではないでしょう、茉緒様
あの子を求めてるのはあたしじゃなくて、社長です」
「くすっ、あれはもう使えないわよ」
「...どういうことですか」
「だって、私、壊しちゃったもの」
笑顔でそう言う茉緒に琉風は恐怖を覚えた
唇をゆったりと歪ませて他に楽しいことなんてないとでも言うように
そんな風に笑ってるのだから
壊した、というのは薬物か暴力か
どちらにせよ、もうどこかの誰かが処理してくれたことだろう
だって、関西で彼女の家に逆らうことができる人などいないのだから
「まだ、生きてるのは誰ですか?」
「えーっと、私の両親でしょ。組長でしょう...あと壊れてない玩具は何があったかしら」
「総帥はどうですか?」
「ああ、あれね。そろそろ腐るんじゃないかしら」
「琉風、久し振りね。
どう?私たちの妹可愛がってくれてるかしら?」
琉風は頭を下げたまま、顔をしかめる
私たちの妹だなんてよく言えたものだ
あの子をあそこから追い出したのは茉緒(マオ)自身だというのに
「あぁ、でもそのうち戻ってきちゃうのよね
どうしましょう、貴女いらない?」
「いる、いらない、ではないでしょう、茉緒様
あの子を求めてるのはあたしじゃなくて、社長です」
「くすっ、あれはもう使えないわよ」
「...どういうことですか」
「だって、私、壊しちゃったもの」
笑顔でそう言う茉緒に琉風は恐怖を覚えた
唇をゆったりと歪ませて他に楽しいことなんてないとでも言うように
そんな風に笑ってるのだから
壊した、というのは薬物か暴力か
どちらにせよ、もうどこかの誰かが処理してくれたことだろう
だって、関西で彼女の家に逆らうことができる人などいないのだから
「まだ、生きてるのは誰ですか?」
「えーっと、私の両親でしょ。組長でしょう...あと壊れてない玩具は何があったかしら」
「総帥はどうですか?」
「ああ、あれね。そろそろ腐るんじゃないかしら」