蒼姫様は、守られません!!② ~完~
勝てるわけない...!

そう思って目を瞑ると、嫌な音が聞こえてきた

恐る恐る目を開けると男たちが倒れてた

お姉ちゃんは目もくれずにスタスタ歩いていく




「雛乃、行くよ」

「待て...お前、何者だ」

「クズに名乗る名前は持っていないけど...

【燈華】の副総長に喧嘩吹っ掛けたのは間違い、とだけは言ってあげる」


「【燈華】の副総長!?まじかよ」

「【蒼月】幹部の彼女の..!?」

「やべ、バレたら殺される」




...なんと不穏な会話


お姉ちゃんはそんなこと気にも止めずに颯爽と歩いている

お姉ちゃんの彼氏って誰だろう?




リツくん?

シュンくん?

それとも、優くん?




《優くんだったら、いいのになぁ....》





声にならない呟きを零す

お姉ちゃんがそれに気付いたかのように振り返った





「あたしの彼氏は、優くんだよ」





にっこりとそう微笑んで言った

それを見て、涙がぽろっと零れ落ちた





「え!?雛乃!?」
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