蒼姫様は、守られません!!② ~完~
「雛乃のためとか言ってたけど、だったら雛乃の親としての務めをちゃんと果たせよ。

自分の子自身のことを親がしっかり見てあげなくて誰が見るの。




それとっ、あたしはともかく雛乃のことはちゃんと、愛してあげてよ.....っ!」



そこまで言われたとき、ママはゆっくりと顔を上げた

その目からは涙が零れていて、それを見つめるお姉ちゃんの目も哀しみを宿していた




「あたしに与えられるはずだった分とっ....それ以上の愛情を、雛乃に、与えてあげてよ.....っ!

雛乃の親として、雛乃を愛して、支えて、理解してあげてよ.....っ!

捨てられたあたしより雛乃の方が不幸だなんて、おかしいでしょうっ!」



最後はたくさん涙を零しながら叫ぶように行ったお姉ちゃんを見て、ママは何かを呟いた



「ママ.....?」

「雛、乃。」

「どう、したの?」



ママがアタシに手を伸ばして、するりと頬を撫でた

当然のように出た声にもアタシは気付かずにママを見ていた

いつの間にか頬を流れた涙を拭って.....アタシを、抱き締めた
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