蒼姫様は、守られません!!② ~完~

雛乃と美帆

「じゃあ、私帰るね」

「ほんとに?」




立ち上がった私を訝しげな目で見る雛乃

鞄の中に入ったウィッグや着替えをバッチリ見られていた様子

ここは...逃げるが勝ち!




「ばいばい!」

「あっ、逃げた!」




ダッシュで階段を駆け降りて雛乃のお母さんに挨拶して家を後にした

家を出てから振り返ると雛乃が部屋の窓からこっち見てた

だけど、部屋を出る前とは打って変わって優しい目をしていた

雛乃に手を振ってからバイクに乗った


近くの公園のトイレでメイクしてウィッグを被る







「よし、行こう」



「愛桜――――て、分かってます」

「えっ?」






驚いて振り向くけど、誰も後ろにはいなかった



なに....今の
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