蒼姫様は、守られません!!② ~完~
「えー?言ってないよー

だって、美帆ちゃんが言うと思ってたしー」




愛桜が告げたその言葉に納得するしかなかった

まあ、そうだよね

うん、私初対面だから言えたんだよね


...私のせいか





「そうねー。改めて雛乃ちゃん!

陸と海の妹の大島 美帆です。よろしくね?」

「は、はい!よろしくお願いしますっ!」





戸惑ったように、でも少しはにかみながら言う雛乃ちゃんは

本当に可愛かった、うん

海には勿体ない


むしろ、




「私が嫁にもらいたいくらいだわー」

「美帆ちゃん、遠い目になってる」




どうやら私のぼやきを聞いていたらしい愛桜が

吃驚した様子を見せながら苦笑してそう言った

あぁ..ごめん、となんとなく謝れば愛桜は

どう対処すればいいのかわかんなくなったらしく黙ってしまった

その時、キッチンに海の手伝いに向かっていた雛乃ちゃんが

パタパタとお茶の乗ったトレーを持って戻って来た





「はい、愛桜はミルクティーだよね?

美帆さんは海さんがいつものやつって言ってたんで...」

「さすが雛乃、分かってるね」

「一緒に住んでたときも愛桜1番ミルクティー飲んでたしね」

「うん、まあね」
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