蒼姫様は、守られません!!② ~完~
その頃の琉風
☆★琉風side★☆
「琉風姉、来たよ。」
「もうあの部屋には通したから」
「分かった。ありがとう、2人とも。」
相変わらず息ぴったりの双子、耀と謙に礼を言えば
2人は曖昧な笑顔を浮かべてあたしを送り出した
着物の襟と裾を正して深く息を吸う
「失礼致します。」
声を掛けて襖を開けた
そこには"本物"の彼女が座っている
ただその笑みにいつも余裕は感じられなかった
「お久しぶりです、茉緒様」
「…ええ、久しぶり、ね」
「本日はどのようなご用件でいらしたのです?
茉緒様がわざわざお越しになるようなことですか?」
「…変なことを言うわね、前にも来たじゃないの」
余裕の笑みを保つ彼女
だけれど、動揺が隠しきれてませんよ?
「変なことを言ってるのはそちらでしょう?
前に来てたのは茉緒様の"代替品"の
池谷瀬良さんでしたのに」
「琉風姉、来たよ。」
「もうあの部屋には通したから」
「分かった。ありがとう、2人とも。」
相変わらず息ぴったりの双子、耀と謙に礼を言えば
2人は曖昧な笑顔を浮かべてあたしを送り出した
着物の襟と裾を正して深く息を吸う
「失礼致します。」
声を掛けて襖を開けた
そこには"本物"の彼女が座っている
ただその笑みにいつも余裕は感じられなかった
「お久しぶりです、茉緒様」
「…ええ、久しぶり、ね」
「本日はどのようなご用件でいらしたのです?
茉緒様がわざわざお越しになるようなことですか?」
「…変なことを言うわね、前にも来たじゃないの」
余裕の笑みを保つ彼女
だけれど、動揺が隠しきれてませんよ?
「変なことを言ってるのはそちらでしょう?
前に来てたのは茉緒様の"代替品"の
池谷瀬良さんでしたのに」