蒼姫様は、守られません!!② ~完~
弾かれたように彼女の肩が揺れて
思わず小さく笑いが漏れた
だって、可笑しいもの
人を玩具と、道具としか見ていないはずの彼女が
そこまであの人を大切にしているなんて
こうやって言葉を交わすあたしでさえ、
この子にとっては玩具でしかないだろうに
あぁ、不思議ね
あたしよりずっと年下の彼女
ちょっと前まではあんなに大きく見えたのに
今ではこんなにも小さい
それはあたしの心のもちようか、
それともあの人が単に彼女の"兄"だからなのか
分からないけれど
「それで茉緒様、あの子のお話でしょう?」
「ええ、そうよ」
「角川の方々は分かりかねますけど、
煌雅の方は着々とお迎えの準備をしております」
彼女は顔を歪めた
そう、貴女はそうでなくちゃ困るの
あたしの妹のために"そう"でいて
あの子はあそこに戻ればまた感情を殺してしまう
そんなことには絶対させない
思わず小さく笑いが漏れた
だって、可笑しいもの
人を玩具と、道具としか見ていないはずの彼女が
そこまであの人を大切にしているなんて
こうやって言葉を交わすあたしでさえ、
この子にとっては玩具でしかないだろうに
あぁ、不思議ね
あたしよりずっと年下の彼女
ちょっと前まではあんなに大きく見えたのに
今ではこんなにも小さい
それはあたしの心のもちようか、
それともあの人が単に彼女の"兄"だからなのか
分からないけれど
「それで茉緒様、あの子のお話でしょう?」
「ええ、そうよ」
「角川の方々は分かりかねますけど、
煌雅の方は着々とお迎えの準備をしております」
彼女は顔を歪めた
そう、貴女はそうでなくちゃ困るの
あたしの妹のために"そう"でいて
あの子はあそこに戻ればまた感情を殺してしまう
そんなことには絶対させない