蒼姫様は、守られません!!② ~完~

温かい場所

ふわぁ、と欠伸をこぼしながら陸くんが階段を降りて来る


まさか、陸くん

この短時間の間に寝てたの...?

むしろ、寝れたの?

謎だー...

でも、寝癖ついてるしなぁ






「美帆」

「はーい」





美帆ちゃんを視線で見送りながらソファに身体を預けた陸くんはあー、と唸る

美帆ちゃんはコーヒーを片手に戻って来た


...さながら、亭主関白な旦那と尽くす系の奥様である

とかなんとか、思ったわけだけど

陸くん別に亭主関白なわけじゃないよね

むしろ、琉風ちゃん相手だと忙しなく働いてるよね




「ほい、陸」

「んー、さんきゅ」




陸くんはコーヒーを受け取って一気に喉に流し込んだ


ちょ、ちょっと待っ...!!?

それホットだよね!?

え、淹れたてだよね!?

熱いよね!?え、熱いでしょ!?


ちょうどリビングに戻ってきた雛乃も目を見開いて固まっている
< 186 / 223 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop