蒼姫様は、守られません!!② ~完~
家に帰って、お湯に浸かる

どうして、今日はこんなに情緒不安定なんだろう

タイムリミットはもう来てるのに

お風呂から上がって、スマホを手に取る

無意識にそれをタップしていた



「もしもし、奏翔?」

--愛桜?どうした?

「かな、と....ぁいたい」

ーー愛桜?

「会いたいの...っ」

--分かった、待ってろ



電話が切れた

私も床に座り込んで、髪から滴る水滴を見つめていた

十数分待って、入り口のとこに人が来た気配がして走っていく



「愛桜!」

「奏翔っ、奏翔...っ!」



奏翔に抱きついて、ただ奏翔を呼び続けた

奏翔はただ私の頭を撫でていた



「愛桜...?」

「奏翔の部屋に行きたい」

「何で急に...」

「ダメ?」

「いや、良いけど...」



そのまま奏翔のバイクで奏翔の家に行った

奏翔と居れば、安心できるから

奏翔の部屋ならもっと落ち着けるかと思って
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