蒼姫様は、守られません!!② ~完~
☆★奏翔said★☆


バタン、と音がして目を開ける

愛桜がいたところに残るのは、温もりと

愛桜が残した手紙だけ

数時間前に俺の腕の中にいた彼女はもういない

服を着て、鏡の前に立ったとき

首筋にある朱に目がいった



「愛桜...」



思わず声が零れる

部屋に戻って、手紙を手に取った



ーーーーーーーーーー
奏翔へ


まず最初に、勝手にいなくなってごめん


奏翔のことは本当に好き

愛してる


だけどね、別れよう


いつ帰って来れるか分からないけど

こんな勝手な私を待ってくれるなら

待ってほしい


勝手でごめんね

でもこれが正直な私の気持ちだから


また会う日までさよなら


愛桜
ーーーーーーーーーー



いつまででも待つから

俺のとこに帰って来て



☆★奏翔said.end★☆
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