蒼姫様は、守られません!!② ~完~
「あ、〈月蝶〉来てたのね?久しぶり」

「ああ。久しぶり」



お互いに軽く手を上げて、挨拶した後

手をパンッと軽く合わせる


2人でパトロールするときの合図だ



「今、〈璃華〉にコーヒー入れてもらってるから

その後でも?」

「ええ、いいわ」



それからしばらく雑談していると

ドアがバタンッと音を立てて開く



「〈月蝶〉!...〈狂華〉いつの間に...!」

「ちょっと前よ」

「それで、どうした?」

「パトロール、今すぐ行って。

女の子が男の集団にさっき連れ去られたそうよ

とりあえず下っ端が今、後をつけてるわ」



〈狂華(キョウカ)〉と目を合わせて、頷き合う





「急ぐわよ」
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