蒼姫様は、守られません!!② ~完~
「はーい」



雛乃にここで待つよう言ってからリビングに向かう

途中、盛大なため息が漏れた



「愛桜、久しぶり」



そう私の頬にキスをするのは

私の兄(藍月家の実子)の羚(レイ)だ



「羚くーん?ここ日本だからねー?」



海外の挨拶を繰り広げた兄に半目で言い放つ

羚くんが頭硬い、と愚痴ってきたので

私は奥の部屋にあるものを取りに行った



「羚くんの頭は柔らかすぎだから

たくさん叩けば硬くなるかな♡」



そう言って木刀を振り上げる

もちろん、打たないけど
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