蒼姫様は、守られません!!② ~完~
「あー、ごめん!ごめんってば!」



今更謝り出す羚くん

私は木刀を振り下ろして

羚くんの頭の上のギリギリで止めた

だけど、顔を上げた羚くんは

自分から木刀にぶつかっていった



「バカじゃないの?」

「うっせ」



涙目(泣いてるフリ)で私を見る羚くん

そんな羚くんに言葉を掛ければ

急に拗ね出した


うわ、めんどくさ

そのとき、部屋のドアを軽く開けた雛乃と目が合う



《愛桜?まだ...あっ》

「ちょっ...」



気付いたときには、羚くんが雛乃に竹刀を向けていた

男だったら、木刀なんだけどね



「はーい、羚くんそこまでー」

「愛桜、この女...」

「私の友達だけど?」
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