蒼姫様は、守られません!!② ~完~
9章

優と雛乃

クリスマスの朝、家のベルが鳴って

奏翔たちが来たことを知らせた

そういえば、迎えに来るって言ってたっけ?





「それじゃあ、雛乃。行ってくるね。」

《うん。夜には帰ってくるんだよね?》

「もちろん!」

《じゃあ、ご馳走作って待ってる》

「ほんと!?楽しみにしてる」






そう会話して家を出た

そこには想像通り、奏翔が立ってて

私を見るとふわりと表情を和らげた







「奏翔、待ったよね。ごめんね?」

「そんな待ってねぇから」

「そっか。ありがと」

「ん、じゃあ、行くぞー」

「はーい」





雛乃、行ってきます

もう1度だけ心の中で呟いて

バイクに乗って奏翔に摑まる
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