蒼姫様は、守られません!!② ~完~
「戸締り確認ねぇ...。そう?

それをしてくれたのはありがたいけど、

ちゃんと鍵掛けてきたんでしょうね」

「もちろん」

「なら、いいけど」

《愛桜、あの、ごめんね》

「ううん、気にしないで。雛乃。

雛乃を家に住まわせてるのは

私が好きでやってる事だから」





雛乃は手を動かしながら愛桜ちゃんの表情を見ている

愛桜ちゃんは誰と喋っているのか一人で会話していた





「愛桜ちゃん、どういうつもり?」

「は?」

「俺がこいつ嫌いなこと知ってたよね?」

「だから?」

「なんで匿うわけ?」

「逆に聞くけど、あんたこそ

雛乃連れてきて何したいわけ?」

「別になんでも良くない?

愛桜ちゃんには関係ない」

「そうね。

じゃあ、私が雛乃を匿おうと優には関係ない」





思わず舌を打つ

何も言い返せないのは

愛桜ちゃんの言ってることが正しいって分かってるから
< 55 / 223 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop